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声優楽曲など色々な音楽の定点観測的な時評、その他思いつき雑記。中の人→ISHII (Twitter: @shiroas)

【雑記】ゆらり、くらり感想(20180701)

7月1日、名古屋のcafe dominaにて開催されたDJイベント『ゆらり、くらり』記念すべき初回に呼んでいただき、DJ出演してきました。

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『音やメロディをじっくりと味わうパーティー』とのことで、アニソン、ボカロ、声優楽曲の中でもゆったりめ、かつ楽曲強度の高い(定義が難しいですが)ものが多く流れて終始楽しかったです。

はるといさんのオープンDJはフロアに刺さる曲を駆使しながらコンセプトを体現するようなメロウな選曲。2番手のgentleさんはダンサーらしくヒップホップ色強いプレイ。次のジャンさんはアニメ好きを唸らせベタを押さえながらも、きっちり音楽的に展開していく(特に昨今のトレンドでもあるスウィングジャズ展開のところがよかった!)。

東京からのゲスト、だーよしさんは新旧織り交ぜながら流れの美しさが際立つプレイで、2年振りの競演でしたが流石でした。次の婿さんはバイブス高め、きっちりパーティー感を作り上げ、トリのとうふさんは自分のカラーを存分に出し、これ以上ないちょうどいい温度でパーティーを締めくくっていました。ナイスパーティー!

自分はトリ前、いわばピークタイムとも言えるいい時間にやらせていただき、下記のような選曲でDJしました。

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普段DJでかけた曲リストはアップロードしない主義なのですが、今回はパーティー初回ということで来ていない人にも雰囲気が伝わる一助となれば、と思い上げました。2017年、18年リリース曲が7割強。以下はDJ前とDJ中、選曲で考えたこと。

 

①それまでの時間、ゆったりした曲が中心だったので少しアッパーな展開にする。※これは前後のDJである婿さん、とうふさんと出番前に申し合わせしました。

②女性客が事前想定よりいた(ちらほらですが)にも関わらずあまり女性向けの曲がかかっていなかったので、男性声優新譜を意識して多めにかける。

③ポップス中心のイベントなので耳がしんどくならないよう、音数の少ないブロックを作ったり、つなぎでもビートのみのところなど音の少ない部分を多めに聴かせる。

50分の使い方:前の出番の婿くんがしっかり盛り上げていたので、頭10分は流れを引き継いで盛り上げ(1-4曲目)、その後30分かけてなだらかにピークを作る(5-21曲目。ピークは14、15、21曲目)。残り10分はアッパーなムードでやりつつも気持ち落ち着かせて(22-25曲目)トリのとうふくんに引き継ぐ。

 

事前準備は5-7曲目のレゲエ流れと、13-16曲目のモータウン/シャッフルビート的な流れのブロックだけ作り、あとは今年の声優新譜を100曲ほどBPM順に分けたフォルダを作り、その場で選曲していきました。出番終わった後は想定した通りの展開でできたなとホッとしていたんですが、あらためてリスト見返すとアッパーになりすぎたかな、と少し反省・・・

 

いきなりなんでこんなことを書いたかと言うと、この週の土日で「CD持ってます」とか「mix聴きました」とか「あのときのDJめっちゃよかったです」とか若い子たちからありがたいお言葉を頂戴しまして、普段先輩方がいっぱいいる中でやることが多いんで気づかなかったんですが、もう中堅の年齢なんですよね私。実際、この日の出演陣でも最年長でしたし。

今の殺伐としたDJ論と違って、自分がDJはじめたときにはこういう先輩方の解説文がネットにちらほらあって、そういうのを参考にしながら試行錯誤して色々やってたことを思い出したので、説明は野暮だと思いつつもめずらしく書いてみた次第です。ひとつの考え方の例として参考になればと。

 

ともあれ『ゆらり、くらり』、先にも書きましたが、ローカルの若い面子のプレイがとてもよかったんで、次の開催時も遊びに行きたいです。というかラウンジでもいいから毎月やってくれ。