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声優楽曲など色々な音楽の定点観測的な時評、その他思いつき雑記。中の人→ISHII (Twitter: @shiroas)

2018年声優楽曲新譜オンリーDJmix(夏編)を作りました

今年は声優楽曲に関する記事を全然上げれてはいないものの、引き続き新譜のチェックは行ってまして、去年から続けている新譜オンリーでのDJmixを作りました。

 

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この『HEARTBEAT』mixシリーズは2017夏、2017冬に続く3作目で、声優楽曲に普段接していない人でもパッと新しい楽曲をチェックできるダイジェスト的なmixがあればいいのにな~という発想のもと作っています。なのでタイトルやらmix精度やら、作りこむわけではなく割と気楽な感じでやってます。ただ上記のような発想で作っているため、聴きやすさ(テンポのよさや尺の長さなど)は気にしていますが。

今年度は非常に自分好みの曲が多く選曲に時間がかかりましたが・・・シティポップや渋谷系の影響下にある曲、現行J-POPにも通ずる近年のクラブミュージックの影響を感じさせるような曲を中心にセレクトしました。

 

M-1 伊藤美来/恋はMovieからのアメリカンポップス、モータウン的な流れからディスコ~ダンスミュージックにシフトしつつ、今年の声優楽曲のトレンドを代表する(と自分が思っている)M-9 上坂すみれ/ノーフューチャーバカンス~M-10 斉藤壮馬/デート~M-11 入野自由/FREEDOMの3曲が序盤の聴かせどころ。

その後、生音のホーンセクションが目立つ曲をセレクトした中盤パートを経て、年初にびっくりさせられたM-19 I-1club/Jewelry Wonderland、今年度界隈で最大の話題曲と言ってもいい声優2step歌謡 M-20 スープにスパイスのダンスミュージック2曲を挟み、渋谷系影響下の楽曲中心の後半パートへ。 沖井礼二氏作のストレートなシンバルズオマージュ楽曲 M-24 尾崎由香/僕のタイムマシンでピークを迎え、今年も高水準の楽曲リリースを続けているM-25 花澤香菜/夏のしおりでしっとりとエンディング。

声優レアグルーヴと異なり、ストレートに話題曲・キャッチーな強い曲を並べたmixになっておりますので、通勤・通学時、作業用など、まだまだ暑い日が続きますので残りの夏を過ごすBGMに聞いていただけると嬉しいです。もちろん気に入った曲があったら買ったりDJでかけたりしてくれるともっと嬉しいです!

 

ちなみに今回は選曲を4回やり直しています。備忘録として経過を公開。まず最初のトラックリストがこちら。

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 最終的に公開したmixの後半部分と前半部分が入れ替わっています。キャッチーさを意識してテンポ速め、BPM130〜170くらいの曲を序盤に持ってきたものの、聞きなおすと曲の速さが一気に遅くなる中盤の流れ(BPM185→105に落ち、その後緩やかにテンポアップする)がダレて聴こえたので、構成を大幅に見直しての2回目のトラックリスト。

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頭と終わりの曲が決まり、ここでほぼ完成版と同じ構成に。ただ中盤のM-16~27が、生音と打ち込みの音が混在してしまいあんまりしっくり来ず、ここの構成を変えて3回目のトラックリスト。

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ここで週を跨いだので最新リリースの2曲(畠中祐/Summer BreezeとKiRaRe/冒険トラベラー)を追加。この2曲を入れたことで構成が締まったので、結果的に時間かけてよかったかなあと…中盤のパートはホーンセクションが入る曲を中心にした構成にしたら違和感なく、mixも大分スムースに聞けるようになったのですが、トータル60分弱で気軽に聞くには少し長く感じたため泣く泣く曲数カット…テンポアップのため、ギリギリ40分台に収めるべく31曲→26曲に変更し、最終版がこちら(上部の写真を再掲)

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最終版に入りきらなかった曲や、それ以外にもタイアップ/ノンタイアップ、声優名義/キャラソン限らずいい曲のリリースが例年以上に多いので、次の冬mixの前にもう1本作るかもしれません。DJmix向きでない素晴らしい曲も含め、またDJ現場ででもこの場ででもご紹介できればと考えておりますので続報お待ちくださいませ。

【雑記】ゆらり、くらり感想(20180701)

7月1日、名古屋のcafe dominaにて開催されたDJイベント『ゆらり、くらり』記念すべき初回に呼んでいただき、DJ出演してきました。

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『音やメロディをじっくりと味わうパーティー』とのことで、アニソン、ボカロ、声優楽曲の中でもゆったりめ、かつ楽曲強度の高い(定義が難しいですが)ものが多く流れて終始楽しかったです。

はるといさんのオープンDJはフロアに刺さる曲を駆使しながらコンセプトを体現するようなメロウな選曲。2番手のgentleさんはダンサーらしくヒップホップ色強いプレイ。次のジャンさんはアニメ好きを唸らせベタを押さえながらも、きっちり音楽的に展開していく(特に昨今のトレンドでもあるスウィングジャズ展開のところがよかった!)。

東京からのゲスト、だーよしさんは新旧織り交ぜながら流れの美しさが際立つプレイで、2年振りの競演でしたが流石でした。次の婿さんはバイブス高め、きっちりパーティー感を作り上げ、トリのとうふさんは自分のカラーを存分に出し、これ以上ないちょうどいい温度でパーティーを締めくくっていました。ナイスパーティー!

自分はトリ前、いわばピークタイムとも言えるいい時間にやらせていただき、下記のような選曲でDJしました。

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普段DJでかけた曲リストはアップロードしない主義なのですが、今回はパーティー初回ということで来ていない人にも雰囲気が伝わる一助となれば、と思い上げました。2017年、18年リリース曲が7割強。以下はDJ前とDJ中、選曲で考えたこと。

 

①それまでの時間、ゆったりした曲が中心だったので少しアッパーな展開にする。※これは前後のDJである婿さん、とうふさんと出番前に申し合わせしました。

②女性客が事前想定よりいた(ちらほらですが)にも関わらずあまり女性向けの曲がかかっていなかったので、男性声優新譜を意識して多めにかける。

③ポップス中心のイベントなので耳がしんどくならないよう、音数の少ないブロックを作ったり、つなぎでもビートのみのところなど音の少ない部分を多めに聴かせる。

50分の使い方:前の出番の婿くんがしっかり盛り上げていたので、頭10分は流れを引き継いで盛り上げ(1-4曲目)、その後30分かけてなだらかにピークを作る(5-21曲目。ピークは14、15、21曲目)。残り10分はアッパーなムードでやりつつも気持ち落ち着かせて(22-25曲目)トリのとうふくんに引き継ぐ。

 

事前準備は5-7曲目のレゲエ流れと、13-16曲目のモータウン/シャッフルビート的な流れのブロックだけ作り、あとは今年の声優新譜を100曲ほどBPM順に分けたフォルダを作り、その場で選曲していきました。出番終わった後は想定した通りの展開でできたなとホッとしていたんですが、あらためてリスト見返すとアッパーになりすぎたかな、と少し反省・・・

 

いきなりなんでこんなことを書いたかと言うと、この週の土日で「CD持ってます」とか「mix聴きました」とか「あのときのDJめっちゃよかったです」とか若い子たちからありがたいお言葉を頂戴しまして、普段先輩方がいっぱいいる中でやることが多いんで気づかなかったんですが、もう中堅の年齢なんですよね私。実際、この日の出演陣でも最年長でしたし。

今の殺伐としたDJ論と違って、自分がDJはじめたときにはこういう先輩方の解説文がネットにちらほらあって、そういうのを参考にしながら試行錯誤して色々やってたことを思い出したので、説明は野暮だと思いつつもめずらしく書いてみた次第です。ひとつの考え方の例として参考になればと。

 

ともあれ『ゆらり、くらり』、先にも書きましたが、ローカルの若い面子のプレイがとてもよかったんで、次の開催時も遊びに行きたいです。というかラウンジでもいいから毎月やってくれ。

 

【雑記】20180315

・1,2月の新譜レビューはおろか2017年の楽曲総括もできてない体たらくですみません・・・ぼちぼち再開したいなと思いリハビリがてら雑記を書いています。いいリリースが多くもう既に2ヶ月で40曲くらい候補があってどれを取り上げるか悩みます。。あと昨年のまとめとしては『声優レアグルーヴの新譜』として、山口勝平さんやバナフリなどベテラン陣のリリースについての記事もアップしたいんですけど、、、がんばります。

・弊イベント『声優レアグルーヴ』4周年の告知がもうそろそろ出せそうです。今回もいいタイミングで良いゲストを呼べたなと思っております。お楽しみに。

8cmCD(短冊)を集めだしたタイミングで旧譜買いの熱がまた上がり、最近は買わないと決めていたレコードにも手を出し始めました。川口雅代さんのLPは別に我々が取り上げずとも和モノ文脈で評価されているのですが、やっぱり素晴らしいですね。

【雑記】2017年よく聴いた新譜15選(声優・アニソン以外)


bonobos - Gospel In Terminal

新体制bonobos、昨年のアルバムに続いてのep。この2作はずいぶん都会的なイメージの音に。初期のフィッシュマンズフォロワー的なイメージで止まってる人にはぜひ新作も聞いてほしいです。

Tune Up Holiday

Tune Up Holiday

  • HOOLIGANZ
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥1650

バンドサウンドでより際立つラップの上手さ。FSDでは残念な結果でしたがHOOLIGANZやっぱりかっこいいなーと思わせてくれた新譜でした。

 
Calvin Harris - Feels (Official Video) ft. Pharrell Williams, Katy Perry, Big Sean

だらだら聴くのに最適。

 
Shortstraw - T-Shirt

南アフリカヨハネスブルグを中心に活動するインディポップロック5人組バンド『SHORTSTRAW』の4枚目。パワーポップ要素が前作までに比べて高く好み。

Bonito Generation

Bonito Generation

  • Kero Kero Bonito
  • エレクトロニック
  • ¥1600


Kero Kero Bonito - Forever Summer Holiday

日本盤は今年リリースなので新譜枠で。Tommy february⁶ぽさが増してよりポップに。Eテレあたりで番組やってくれないかな。

Closing Shot

Closing Shot

  • Lindstrøm
  • ハウス
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes


Lindstrøm - Closing Shot

リリースは2016年なのですが、昨年後半めっちゃDJでかけました。後半にかけての高揚感がたまらないです。

Free X

Free X

  • XXXTENTACION
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥1500

www.youtube.com

 『17』路線は個人的にあんまりピンと来ずでしたが、こっちのアルバムはめっちゃ聴きました。グランジというかパンクというか。初期ビースティを感じました。

FANTASY CLUB

FANTASY CLUB


tofubeats - LONELY NIGHTS

今までのtofuさんの作品で一番好きです。 

 
YOUR SONG IS GOOD - Double Sider -【OFFICIAL MUSIC VIDEO】

前作からのダンスミュージックへの接近が最良の形で結実。


浪漫革命『サマタイム』(Official MV)

今年仕事でバンドを見る機会が増えたんですが、京都の若いバンド面白いのがたくさんいますね。浪漫革命もサクッと売れて音源流通させてほしい。

soundcloud.com

年末ライブ見る機会があったんですがクソカッコよかったです・・・!京アニ山田尚子監督もお気に入りだとか。

ALBUS

ALBUS

  • COLTECO
  • ダンス
  • ¥1800


COLTECO - DO IT feat.YUU (GOGO BROTHERS)

2017年、バンドで奏でるダンスミュージックがツボでした。COLTECO脂が乗ってきてます。

SedSoul - The Singles Collection, Vol. 1

SedSoul - The Singles Collection, Vol. 1

  • Various Artists
  • R&B/ソウル
  • ¥1650

 Tuxedoのセカンドよりもこっちかな・・・SedSoul系の曲をよく聴いています。

柳都芸妓

柳都芸妓


RYUTist - 夢見る花小路【Official VIDEO】

POPSのアルバムとして完璧にドツボ。

HOME

HOME

  • ILLA J
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥1500

 Jディラ系譜ってニュー・ソウルっぽいのもありますよね、というのをちゃんと今っぽくアップデートできてて格好いいし、歌モノ路線は大正解だったのでは。

【雑記】2017-2018

あけましておめでとうございます。更新しなきゃと思いつつ慌しく日々を過ごしてしまい、月イチのつもりが2ヶ月飛ばしてしまいました・・・

 

2017年の声優楽曲ベスト・振り返りみたいな記事は準備中です。あと夏に作った2017年リリースの声優楽曲+αのDJミックスの冬編も作成中。どちらも今月中にはなんとかアップできればと思っています。夏編はコチラ↓

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2017年、DJ活動のトピックスとしてはMOGRAにソロで初出演(discloud)、あとレギュラーのアニメロウ以外では殆ど出ていなかったアニクラやその周辺のイベント(FES2017、Basspot、extrim)へ出演させていただき、大いに刺激を受けました。後半には自身の音楽的なバックボーンをこのタイミングで1回整理しよう、というテーマで2人会をそれぞれnu disco,chill out、funk,soul,hip hopを中心にやらせてもらい、DJとしての地力・背骨を確認できたのも自分としてはよかったように思います。

主催イベント「声優レアグルーヴ」では長岡成貢さんをお呼びできました。イベント発足当初に比べ、声優楽曲クラブイベントが増えてきた中で、自分たちのイベントではDJプレイはもちろん、それ以外でも声優楽曲の”音楽の側面”を掘り下げて伝えたり、啓蒙していくことをやっていこう、という方向性を5年目を前にして再確認できました。

 

2018年は2人会シリーズを続けつつ、声優楽曲をテーマにしたトーク付きのイベントをやりたいな・・・とぼんやり思っております。主催の声優レアグルーヴについては頻度を年3回から年2回に減らす予定ですが、イベント以外のアウトプットをこのブログなのか別の形なのか、もう少し増やせればと構想中です。

 

ともあれ、今年も引き続き色々と動いていきますのでよろしくお願いいたします。

ヒプノシスマイクと声優ラップ

男性声優12名によるラップバトルプロジェクト「ヒプノシスマイク」のCDシリーズが10/25より順次発売。リリースに先駆け、12名のマイクリレー「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」が公開。作詞・作編曲はももクロなどの楽曲を手がけるinvisible manners。

12名のフロウを書き分けた裏方がエライなと思うものの、差し引いても全員ラップの水準が高く、特に木村昴さんのラップは声質の良さも相まってめちゃめちゃ良かったです。あとは浅沼晋太郎さんのエムラスタっぽいシャウトも好み。全員滑舌と発声がいいのは声優ならではの良さですね。

HOOKは「I REP」+「NITRO MICROPHONE UNDERGROUND」を下敷きに、LDHっぽさをプラスしたのかなって感じで、設定もHiGH&LOWぽいのでCDリリース後の展開も楽しみです。

例に上げたように初めてこの曲を聴いて思ったのは「ニトロっぽくてカッコいい」でしたが、これは結構声優ラップ史的に重要だと思っていて。

90年代前半はわりとUSのパーティーラップっぽいものがちらほらありバリエーション豊かだった声優ラップも、00年代以降はパターン化が進み、

①「スネークマンショー/咲坂と桃内のごきげんいかが1・2・3 」調の語り・台詞入りのもの

②掛け合いを入れた「DA・YO・NE」調

Dragon Ashのようなミクスチャー系

④歌とラップの中間、GReeeeNっぽいの

例外もありますが、ざっくり上記4種類くらいの系統に収まるものが多いな~という印象でした。フリースタイルラップブームの影響でようやく"ソレっぽい"楽曲が出てきたことを嬉しく思います。贅沢を言えば、現トラックも好きですが、本職のHIP HOPトラックメイカーのビートでもやってほしいですね。いずれにせよ、今後の4枚のリリースを首を長くして待ちたいと思います。

 

以下はお気に入りの新旧男性声優ラップ曲。 

トップランナー

トップランナー

  • provided courtesy of iTunes

ライムスターのMummy-Dさん作詞。もろDさんっぽいフロウで最高。

一撃必中

一撃必中

  • provided courtesy of iTunes

HOME MADE 家族やnobody knowsなどの名古屋のグループっぽいパーティーラップ。

 作詞は秘密結社MMRの丸省さん。現行のバトルっぽいフロウで言えばこれが間違いなく最高峰では。

勝負は時の・・・運だろ?

勝負は時の・・・運だろ?

 

M-6「試合後反省会」DA・YO・NE調マイクリレー。

気の毒

気の毒

 

 M-2「GAP」声優グレイトフルデイズ。

【随時更新】声優レアグルーヴのこれまで

【声優レアグルーヴとは・・・】
「声優レアグルーヴ」とは、声優が歌う楽曲を、タイアップ、ノンタイアップ、キャラクターソングの区別なく音楽的に再評価するムーヴメント。和モノ、J-POP、アニソンなど様々な文脈の狭間で眠っていた数々の名曲を、ダンスミュージック基準+少しの思い入れで選曲したものである。

 

【CD】

オムニバスCD『声優レアグルーヴ』シリーズがユニバーサルミュージックより発売中。 犬重、ISHIIの2人で全体監修、選曲、解説を行っています。

声優レアグルーヴ

声優レアグルーヴ

 
声優レアグルーヴ Vol.2

声優レアグルーヴ Vol.2

 

【ラジオ出演】

TBSラジオライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」内コーナーディスコ954にてDJMIXを披露しました。(2015年3月14日)

出演時にかけた曲は以下リンクに。

https://www.tbsradio.jp/utamaru/2015/03/314_954sweet_sling_singapore.html

 

【雑誌】

ステレオサウンドより発売中のムック『ヘッドフォン王国 NO.6』

特集『アニソン神曲プレゼンショー』にてライムスター宇多丸さんに向けて平成アニソンの紹介をしています。(昭和編はDJフクタケさんが担当)

ヘッドフォン王国 No.6(2016 Summe みんなアニソンを聴いてきた! ) (別冊ステレオサウンド)

ヘッドフォン王国 No.6(2016 Summe みんなアニソンを聴いてきた! ) (別冊ステレオサウンド)

 

【寄稿】 

TSUTAYA MUSIC PLAYLIST
『声優レアグルーヴ』ディスクガイドpart1、2(声優レアグルーヴDJにて寄稿)

http://www.tsutaya.co.jp/music/playlist/000333.html

http://www.tsutaya.co.jp/music/playlist/000446.html

http://www.tsutaya.co.jp/music/playlist/000456.html

 

【主なDJ MIX】

 

【主催イベントの開催記録】

■声優レアグルーヴ@渋谷OTO

第1回:2014-02-26(水)19:20-23:30

出演者:犬重、ぐりちゃん、ISHII、shakke、una

記念すべき1回目。当時のOTO店長ヨシくんの声かけにて平日イベントとしてスタート。unaさんは初回からレコードを持参、初回から各DJの色があり住み分けもできていたので、これはイケる・・・!となんとなく思ったのを覚えています。「電話(のコール音)から始まる曲は名曲!」など当初からガヤが目立つパーティーでした。

 

第2回:2014-04-23(水)19:00-23:30

出演者:犬重、ぐりちゃん、ISHII、shakke、una

米光亮長岡成貢西脇辰弥などの打率が高いアレンジャーの話が出るなど徐々に解明が進んでいく。通称声優グレイトフルデイズこと岩田光央/GAPなどが初出。

 

第3回:2014-07-23(水)19:00-23:30

出演者:犬重、ぐりちゃん、ISHII、shakke、una、coffee_and_tv

coffee_and_tvくん初登場。EDITは聴いてたけどDJはどうか、と思ってたんですが素晴らしく、出番後即レギュラーを打診。現在もゲストの間などタイムテーブルの難しいところはコーヒーくんに任せておけば大丈夫wなくらい信頼度高いDJ。

渋谷アシパン9周年アフター、心斎橋フェーダーでの鰻谷給湯室出演、TSUTAYAの記事「声優レアグルーヴディスクガイド」などが話題になったおかげで平日にもかかわらず大入り。この回から振る舞い寿司も恒例になり、ほぼ現在の形に。

 

第4回:2014-09-21(日)17:00-23:00

ゲスト:撲殺先輩 a.k.a. おたっきぃ佐々木

初の日曜開催。ゲストはおたっきぃ佐々木さん。DJは前半レアグルーヴ、後半大ネタもかかって大盛り上がり。締めのマイクで「それでは今週もありがとうございました!超機動放送アニゲマスター、渋谷OTOからお送りしました!」と当時からのオタクたち歓喜の展開に。アニゲマスター放送当時の企画「2代目おたっきぃ選手権」の最終候補者だった犬重さんが正式に?2代目を襲名する盃がかわされるなど色々とエモかったです。

この日だけの珍企画として、オープンから1時間はコントや朗読など、声優レアグルーヴを収集する際に集まった良曲以外をかける「供養タイム」が設けられ、おみまゆのポエムなどが流れたりしました。

 

第5回:2014-12-23(火/祝日)17:00-22:30

ゲスト:なし

CD「声優レアグルーヴ vol.1」発売記念で犬重・ISHIIのB2BユニットSSSが本編初登板も、CDに収録された曲を1曲もかけないという珍事態に・・・クリスマス曲は定番の天地無用から細かいところだと赤川次郎の悪魔シリーズまで順当に被り、出演者にとってはまさに地獄の様相でした。

 

第6回:2015-03-01(日)17:00-22:30

ゲスト:DJ声優パラダイス

準レギュラー声パラさん初登場。男性声優曲を中心に、海外の声優楽曲もかけていて幅の広さにフロアがどよめく・・・また、2枚目のコンピリリース直後だったので、前回の反省を生かしCD収録曲が多めにかかりました。2015年から少しペースを落とし、年3回開催に。

 

第7回:2015-07-05(日)18:00-23:00

ゲスト:nardius12

準レギュラーナーディウスくん初登場。ナイス&スムースなMIXで即準レギュラー入りを打診。CDリリース&ラジオ出演効果か、過去最高の大入りで寿司が今までの倍に増えました。またアンセムのひとつ『副編ブラザーズ/アニメ雑誌の編集は3日やったらやめられない』の盛り上がりを評して「声優人間発電所」と呼ぶようになったのはこの回から。

 

第8回:2015-10-31(土)18:00-23:00

ゲスト:緑茶、DJ声優パラダイス

ハロウィンの渋谷での開催。ゲストはたまゆら祭を渋々諦めてきていただきました緑茶さん。声優レアグルーヴ界のグランドマスターフラッシュ(と僕らが勝手に呼んでいる)だけあり、新旧の曲を織り交ぜながらもグルーヴ構築ががっちりというプレイでフロアをがっちり掴み、さながら躁状態のような盛り上がり。からのトリのunaさんが声優メタル&演歌で着地、と一筋縄でいかない夜でした。(ちなみにハロウィン曲はそんなにありませんでした・・・)

 

第9回:2016-03-20(日/祝前日)17:00-23:00

ゲスト:小林治(元月刊OUT副編集長)、撲殺先輩 a.k.aおたっきぃ佐々木、mopp

2周年はトークゲストに副編ブラザーズの小林治さんとおたっきぃ佐々木さんを招き、当時のギョーカイ話などをしてもらう貴重な回に。アニゲマスター出張放送のテイで、榎本温子さんの結婚をみんなで祝ったりしました。もうひとり、今や売れっ子のmoppくんもメロウなプレイでばっちり。

 

第10 回:2016-07-17(土)17:00-23:00

ゲスト:nardius12、DJ声優パラダイス

周年の豪華ゲストのあとは準レギュラーの2人を迎えてパーティーの地力を試すような回に。この日コーヒー君が途中やった声優ユーロビートの流れがツボで、そのあたりも今後は組み入れていかないとな、と思わせてもらったプレイでした。

 

第11 回:2016-12-11(日)17:00-23:00

ゲスト:とりでたくみ、BJ

我々の先輩筋とも言えるイベント、cafe:AKSBからとりでさん、BJさんのお2人方がゲスト。この年の春にやった声優レアグルーヴvsAKSBがめちゃめちゃ内容よく、この日もお2人の音楽の造詣の深さが存分に発揮されたプレイが最高でした。AKSBとの交流戦は今後も定期的に実施したいと思っています。

 

第12 回:2017-03-19(日)17:00-23:00

ゲスト:spacetime、緑茶、DJ声優パラダイス

3周年は満を持してspacetimeさんをゲストに招聘。ラストピースがはまったというか、アニクラ/現場寄りではない、純粋な意味での「声優楽曲クラブイベント」としてはこの日が頂点だったのではと今でも思っている、やってきたことが結実した回でした。レギュラーではshakkeさんの、へきる2枚使いなどヒップホップDJスキルをいかんなく発揮したプレイがこれまた素晴らしかったです。

 

第13 回:2017-07-30(日)17:00-23:00

ゲスト:madmaid

初心に戻ってアニメ系の曲を普段かけないDJを呼びたい・・・と思ってゲストはこの手のイベント初出演となるmadmaidさん。現場につくなりBSQRの話になる信頼できるオタクで、プレイも普段とは違うエモい感じでしたがばっちりでした。unaさんのお盆セット(亡くなった声優オンリー)など、4回目の夏開催はストレートなサマーソングでない解釈が生まれる展開に。

 

第14 回:2017-12-03(日)17:00-23:00

ゲスト: 長岡成貢、spacetime

声優レアグルーヴにおける最重要曲「水野愛日/speed of love」の編曲他、数々の声優楽曲・アニメ劇伴を手がけたことで知られる長岡成貢さんをトークゲストにお迎えしてのスペシャル回。「ベースとキックが命」という話を聞いて、なるほどクラブで踊りやすい楽曲が多いのにも納得という。また、長岡さんの楽曲から名前をとっているspacetimeさんに、長岡さん楽曲オンリーでのDJをお願いしました。

 

第15 回:2018-6-30(土)17:00-23:00

ゲスト: Avec Avec、mopp

4周年回。今年度から年2回ペースになります。前々からお声がけしたかったAvec Avecさんを、中島愛さんやヒプマイへの楽曲提供が続いた2018年のいいタイミングでお呼びできてよかったです。DJの選曲にも作家性がばっちり反映されていて最高でした。オープンをお願いしたmoppくんも「しっとり、じわじわ1時間かけてフロアを作ってくれ」というオーダーを見事にやってのけてくれたのも、いいパーティーになった大きな要因だと思います。

 

第16 回:2018-12-16(日)18:00-23:00

ゲスト: とりでたくみ、BJ

AKSB勢再び。近年声優楽曲で渋谷系がトレンドのひとつになっているので、今後も随時お呼びする予定です。準レギュラーのナーディウス君も久々に登板。相変わらずの選曲精度の高さでばっちりでした。

レギュラー陣ではshakkeさんが声優スクリュー、coffee君が声優ビーイング歌謡と「良い声の良い曲」を発掘して流すだけではないDJパーティーの矜持を見せてくれました。